ダニー・エルフマン率いるLAのバンド。サウンドはかなり個性的で、さながらダーク・カーニバルとでも表現されるような賑やかで奇怪な面白さがあります。とはいえとっつきにくいわけではなく、初期のアルバムはひたすらに楽しい曲が満載です。これを聴いたティム･バートンがエルフマンを映画音楽にスカウトし、数々の名コンビ作を生み出しました。なるほどオインゴ･ボインゴの曲はビートルジュースやピーウィーたちが浮かれ騒ぐのにはこの上なくピッタリの雰囲気です。
エルフマンが映画音楽活動にのめりこむにつれ、オインゴ･ボインゴの曲も徐々にシアトリカルな壮大なサウンドが加わるようになり、ついには15分の大作も出るようになります。95年に解散してからは、エルフマンは映画音楽の大家となり、「ミッション・インポッシブル」「メン・イン・ブラック」などのヒット作を連発しています。
オインゴ･ボインゴはとにかく楽しい曲を聞きたい人にお勧めです。初期はスカ調のもあるリズミカルな曲が多く、中期にはそれに加えてサウンドも広がりメロディのいい曲が目立ちます。後期には映画音楽の影響でリズミカルな曲は鳴りを潜めるものの練りこまれたメロディと壮大なコーラスが聞かれます。
リズミカルな曲ということでパンク／スカ全般、ダーク調ならニック・ケイヴ、トム・ウェイツ、ホワイト・ゾンビが好きな方なら気に入るでしょう。中期の美しい曲調はデヴィッド・ボウイにも通じるものがあります。

• アルバムは輸入版で入手できます。ベストアルバムはいくつか出ていますが２枚組の「Anthology」を始めに聞くには最適でしょう。アルバム内での曲調はそれほど差が無いので、気に入った曲があったらアルバムのほうまで試してみてください。
• 映画「ミッドナイト・ラン」のエンディング曲がオインゴ・ボインゴの"Try To Believe"という曲です（ただしヴォーカルをはずしたバージョン。本編の音楽はエルフマンが担当）。この曲はアルバム「Dark At The End Of The Tunnel」に収録されています。また映画「初体験リッジモンド・ハイ」には"Goodbye, Goodbye"が入っています(同映画サントラにも収録)。
• エルフマンの映画音楽はサントラが多数出ていますが、コンピレーション「Music For The Darkened Theatre」「同２」でまとめて聞けます(国内版あり）。ティム･バートンとのコラボレーション「バットマン」「バットマン・リターンズ」「シザーハンズ」「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」は名作ぞろいです。

UK公式サイトでしょうか。とてつもない充実ぶりです。
以前お世話になったUS公式サイトや歌詞掲載サイトは行方不明になってしまったようです。EP「Oingo Boingo」はCD未発のためサイト上から全４曲がmp3でダウンロードできたんですが･･･探せばまだどこかにあるかもしれません。上のサイトはリンクも素晴らしいのできっと見付かることでしょう。

山犬さん主催の日本語版ファンサイト。各種文献に登場するオインゴ･ボインゴの紹介は必見です。
当ページの間違いも指摘されました。どうも。




閑話休題
ちなみに私はこんな自作コンピレーションを作りました。買うときのご参考までに。曲名の右は収録アルバム名です。